アルトゥール・キシェンコ(Artur Kyshenko、1986年11月14日 - )は、ウクライナの男性キックボクサー。オデッサ州オデッサ出身。キャプテン・オデッサ→マイクスジム所属。
相手に地獄の苦しみを与えるボディブローと、モデルのような端正なルックスから美しき死神と呼ばれる。
来歴
極貧の家庭に生まれた。父親は蒸発、家族を養うために11歳からボクシング、12歳からムエタイを始める。
2006年3月10日、19歳でK-1 WORLD MAX リトアニア大会の東欧予選で優勝。
2006年6月30日、K-1 WORLD MAX 2006 〜世界一決定トーナメント決勝戦〜のリザーブファイトで日本デビュー。オランダ大会の西欧地区予選で優勝したライアン・シムソンと対戦し判定勝ち。谷川貞治K-1イベントプロデューサーは「来年はベスト8に入る」と期待のコメントを寄せた。
2006年9月4日、K-1 WORLD MAX 2006 〜世界王者対抗戦〜でHAYATOと対戦し、延長判定負け。試合後、「勝ったと思っています。3Rですべてカタをつけるということで練習していたので、延長に入ったことは驚きました」とコメントした。
2007年6月28日、K-1 WORLD MAX 2007 〜世界一決定トーナメント開幕戦〜のトーナメント1回戦でイ・スファンと対戦し、左右のコンビネーションからの左フックでKO勝ち。約1か月後の7月21日、K-1 FIGHTING NETWORK KHAN 2007 〜世界対抗戦〜では、地元韓国で同胞のリベンジを図ったイム・チビンにTKOで返り討ちにした。
2007年10月3日、K-1 WORLD MAX 2007 〜世界一決定トーナメント決勝戦〜の準々決勝ではマイク・ザンビディスに延長の末判定勝利を収め、準決勝で魔裟斗と対戦。右ストレートを決め魔裟斗をグラつかせる場面を作るも、右ガードの下がった所に左フックを貰いKO負け。ベスト4に終わった。
2008年2月2日、K-1 WORLD MAX 2008のスーパーファイトで我龍真吾と対戦し、左フックで3度ダウンを奪いKO勝ち。
2008年4月9日、K-1 WORLD MAX 2008 FINAL16のトーナメント1回戦でジョーダン・タイと対戦。2Rに右フックでダウンを奪われるも、延長まで持ち込み判定勝ち。
2008年7月7日、K-1 WORLD MAX 2008 FINAL8のトーナメント準々決勝で城戸康裕と対戦し、判定勝ち。
2008年10月1日、K-1 WORLD MAX 2008 FINALのトーナメント準決勝でアンディ・サワーと対戦し、延長R判定勝ち。決勝では魔裟斗と対戦、2Rに右フックでダウンを奪ったが、判定負け。準優勝となった。当時は「優勢選手に必ず10ポイントを付ける」というルールがあったにもかかわらず、9ポイントしか付かなかったため、疑惑の判定となった。
2008年12月31日、Dynamite!! 〜勇気のチカラ2008〜で佐藤嘉洋と対戦し、2-0の判定勝ちを収めた。
2009年4月21日、K-1 WORLD MAX 2009 FINAL16のトーナメント1回戦でアルビアール・リマと対戦し、1Rに3ダウンを奪いKO勝ちを収めた。
2009年7月13日、K-1 WORLD MAX 2009 FINAL8のトーナメント準々決勝でアンディ・サワーと再戦し、一進一退の攻防を繰り広げ延長まで縺れ込むも判定負け。
2010年5月29日、IT'S SHOWTIME 70kg MAX世界王者ムラット・ディレッキーとノンタイトルマッチで対戦し、判定勝ち。
2010年7月31日、RISE 68のメインイベントで日菜太と対戦し、三日月蹴りでKO負け。
2010年10月3日、K-1 WORLD MAX 2010 FINAL16でモハメド・カマルと対戦し、0-3の判定負けを喫した。
2011年からマイクスジムに移籍。
2012年3月24日、Fight Codeでジョルジオ・ペトロシアンと対戦し、判定負けを喫した。
2012年5月27日、K-1 RISING 2012~K-1 WORLD MAX FINAL 16~in MADRIDでイ・スファンと再戦し、2RKO勝ち。
2012年12月15日、K-1 WORLD MAX 2012 FINAL 8 の準々決勝でクリス・ナビンギに2RKO勝ち。準決勝でアンディ・サワーに判定勝ち。決勝でマーセル・グローエンハートと対戦し、1Rにダウンを奪うが逆転され、3RKO負け。準優勝に終わった。
2013年12月21日、GLORY 13 TOKYOにてウェルター級(77キロ)契約で拳月と対戦し、判定勝ち。
2016年7月31日、Kunlun Fight 48にて、後にUFC世界ミドル級王者、GLORY世界ミドル級王者、GLORY世界ライトヘビー級王者となるアレックス・ペレイラと対戦し、2RTKO勝ち。
戦績
獲得タイトル
- ファイティングアート2004 世界チャンピオン
- アマチュアムエタイ ヨーロッパ チャンピオン
- ウクライナ ムエタイ選手権 準優勝
- K-1 WORLD MAX 2006 東欧予選 優勝
- K-1 WORLD MAX 2008 世界一決定トーナメント 準優勝
- Kings of Kickboxing 71kg級王座(2013年)
- Kunlun Fight 80kg級トーナメント 優勝(2015年)
脚注
関連項目
- 男子キックボクサー一覧
- K-1王者一覧
- K-1選手一覧
外部リンク
- キシェンコ・カップ
- GLORY 選手データ
- K-1 選手データ


![DREAM 選手データ アルトゥール・キシェンコ [ARTUR KYSHENKO]](http://www.dreamofficial.com/free/fighters/img/big/1230569331.jpg)
