『ハーフネルソン』(Half Nelson)は、ライアン・フレック監督・脚本、アンナ・ボーデン共同脚本による2006年のアメリカ合衆国のドラマ映画である。出演はライアン・ゴズリング、シャリーカ・エップス、アンソニー・マッキーらである。音楽はジュノー賞を受賞したカナダのバンドのブロークン・ソーシャル・シーンが手掛けた。ゴズリングは本作によりアカデミー主演男優賞にノミネートされた。
ボーデンとフレックが2004年に製作した19分の短編映画『Gowanus, Brooklyn』を原作としており、インナーシティの中学校教師が麻薬常習者であることを生徒の1人に知られた後に友情が芽生える模様が描かれる。2006年サンダンス映画祭でプレミア上映された後、2006年8月11日より北米で封切られた。日本では北米公開から11年後となる2017年6月17日に初上映された。
プロット
キャスト
※括弧内は日本語吹替
- ダン・デューン - ライアン・ゴズリング(加瀬康之)
- ドレイ - シャリーカ・エップス(向山直美)
- フランク - アンソニー・マッキー(相樂真太郎)
- イザベル - モニーク・ガブリエラ・カーネン(松野朋子)
- ジンボ - デニス・オヘア(合田慎二郎)
- ヘンダーソン校長 - スターラ・ベンフォード(堀籠沙耶)
- テランス - ネイサン・コーベット(亀山敦弘)
- ステイシー - タイラ・クワオ=ヴォヴォ(横田彩)
- ルードリー - ジェフ・リマ(新井慶太)
- カレン - カレン・チルトン(中条智世)
- ジョー・デューン - デボラ・ラッシュ(久保井美沙希)
- ラス・デューン - ジェイ・O・サンダース(楢崎健太)
- ジェフ・デューン - デイヴィッド・イーストン
- シンディ - ニコール・ヴィシウス(水瀬七海)
- マイク - コリンズ・ペニー
- レイチェル - ティナ・ホームズ(白壁爽子)
- ジャマール - トリスタン・ワイルズ(吉富勇矢)
- エリカ - エリカ・リヴェラ
- バーナード - ブライス・シルヴァー(横田和輝)
- ヴァネッサ - ステファニー・バスト(堀籠沙耶)
- シモーヌ - エレノア・ハッチンス(阿部菜月)
- ハビエル - セバスチャン・ソッツィ(沢井由)
- ディクソン - ロン・セファス・ジョーンズ(藤間つよし)
公開
興行収入
北米では2006年8月11日に2館で封切られ、公開初週末に5万3983ドルを売り上げた。北米では累計で269万7938ドル、全世界で466万481ドルを売り上げている。製作費は70万ドルである。
批評家の反応
『ハーフネルソン』は批評家から高い支持を得た。Rotten Tomatoesでは130件の批評家レビューで支持率は90%、平均点は7.8/10となった。サイトの批評コンセンサスでは「『ハーフネルソン』にはライアン・ゴズリングとシャリーカ・エップスの強力な演技がある。岐路に立つ孤独な人々の賢明で控えめな肖像だ」とまとめられた。Metacriticでは31件の批評家レビューで加重平均値が85/100となった。
テレビ番組『Ebert & Roeper』では リチャード・ローパーとゲスト批評家のケヴィン・スミスが『ハーフネルソン』に「2ビッグ・サムズアップ」を与えた。スミスは過去10年間に鑑賞したベスト映画10本のうち1本に入ると述べた。『シカゴ・サンタイムズ』編集者のジム・エマーソンは4ツ星満点を与え、傑作であると評した。
音楽
『Half Nelson: Original Motion Picture Soundtrack』がアメリカ合衆国とカナダで2016年8月8日にレイクショア・レコーズより発売された。カナダのバンドのブロークン・ソーシャル・シーンが映画音楽を手がけており、サウンドトラックにも収録された。
- トラックリスト
受賞とノミネート
参考文献
外部リンク
- 公式ウェブサイト(英語)
- 公式ウェブサイト(日本語)
- ハーフ・ネルソン - allcinema
- Half Nelson - IMDb(英語)
- Half Nelson - TCM Movie Database(英語)
- Half Nelson - オールムービー(英語)
- Half Nelson - Rotten Tomatoes(英語)
- Half Nelson - Metacritic(英語)
- Half Nelson - Box Office Mojo(英語)



