レベルスロマンスRebel's Romance、2018年3月9日 - )は、アイルランド生産・イギリス調教の競走馬。

主な勝ち鞍は2022年のベルリン大賞、2022年・2024年のオイロパ賞、ブリーダーズカップターフ、2024年のドバイシーマクラシック、チャンピオンズ&チャターカップ。

戦績

2歳時(2020年)

10月26日ニューカッスル競馬場のオールウェザーの条件戦でウィリアム・ビュイック騎手を背にデビューして初勝利を挙げる。続く11月18日ケンプトン競馬場のポリトラックの条件戦も勝利して連勝する。

3歳時(2021年)

1月14日メイダン競馬場のダートの条件戦に出走して3連勝を果たす。2月20日のサウジダービーに出走するが、ピンクカメハメハの4着に敗れた。

3月27日のUAEダービー(G2)に出走。後方3番手から馬群の外側を通りながら少しずつ位置を挙げていき、直線残り300mからは1頭突き抜けて2着にパナドールの5馬身半差の圧勝でグループ競走初制覇を果たした。

その後はベルモントステークスを目標としていたが、後肢の感染症で回避している。

4歳時(2022年)

1月21日メイダン競馬場の条件戦で復帰するも、最終コーナーで手応えを失って8着に敗れた。続いて2月11日のカーリンステークス(L)に出走するが11着に敗れている。

イギリスに戻ってからは芝に転向して、6月25日のフレッドアーチャーステークス(L)に出走、初芝ながら勝利を挙げた。続いて7月29日のグロリアスステークス(G3)に出走して連勝を挙げる。

その後ドイツに渡って8月15日のベルリン大賞(G1)に出走、1番人気に支持された。レースでは後方2番手に控え、直線に入ると大外から進出を開始。一気に先頭に躍り出ると、追い込んできたネリックをクビ差で封じて優勝。芝転向後無傷の3連勝でG1初制覇を果たした。

再びドイツに渡って9月25日オイロパ賞(G1)に1番人気で出走。前走と同じく後方2番手からの競馬となり、直線で馬群の中に突っ込みながら進出し、内ラチ沿いに向かいながら伸び、残り200m付近で外のサンマルコを交わしてG1連勝を果たした。

その後はアメリカに渡ってブリーダーズカップ開催に参戦、11月5日のブリーダーズカップ・ターフに出走する。1番人気は僚馬ネーションズプライドで、ウォーライクゴッデス、ミシュリフがそれに続き、本馬は4番人気となった。レースは発馬でやや遅れて後方4番手からの競馬となり、中団に位置を上げつつ、第3コーナーで遅れ気味となるも、鞍上に促されて加速を開始。外のミシュリフを張り出しつつ末脚を炸裂させ、直線では力の違いを見せつけるかのように突き抜け、2着ストーンエイジに2馬身1/4差を付けて快勝。G1・3連勝を果たした。

5歳時(2023年)

2023年の初戦にはドバイシーマクラシックの前哨戦であるドバイシティーオブゴールド(G2)が予定されていたが、3月1日の定期検査で前脚に炎症が見られたため回避し、ドバイシーマクラシックに直行することとなった。3月25日に予定通り出走し、2番人気で迎えたが、イクイノックスの7着に沈み、連勝は5で途絶えた。

その後ボーリンググリーンステークスに出走したものの、転倒し、鞍上のリチャード・マレンが落馬した為競走中止となった。レベルスロマンスに異状は認められなかったものの、マレンはオルバニー医療センターへ救急搬送された。後にジョーハーシュ・ターフクラシックSを4着で終えた後、再びドイツに渡ってバイエルン大賞へ登録したものの、出走取消になった。

シーズン最後のレースとなるワイルドフラワーステークスに出走し、優勝。一年ぶりの勝利となった。

6歳時(2024年)

2月17日のアミールトロフィー(G3)に出走。ハナに立つ勢いのノースブリッジを交わして逃げの体制。直線は埒沿いを通って逃げ込み遅れてやってきたゼッフィーロの追撃を3馬身差で退けて勝利を挙げた。レース後に鞍上のビュイックは「(レベルスロマンスを逃がすのは)プランAではなかったけど、チャーリー(アップルビー調教師)は10番枠から先行させたがっていた」「彼は先頭で凄くリラックスしていたよ」「BCターフを勝ったのはそれほど前ではないから、ベストの状態に戻ったようだね」とレベルスロマンスの復活の手応えを語った。

続いて3月30日のドバイシーマクラシック(G1)に出走、JRAオッズで8番人気となった。発馬を決めて2番手を確保する。スローペースの展開に身を任せる形となり、淡々とした流れとなった。最終コーナーのところでレベルスロマンスら前3頭とジャスティンパレス以下との間隔が開き、その一方でレベルスロマンスは進出を開始。後続を突き放してシャフリヤールが巻き返しを図らんとするも、間隔を保ってそのまま押し切り2馬身差を付ける完勝とした。

続いて7月27日のキングジョージに出走、2番人気に推された。しかし、最後の直線ではゴリアットとブルーストッキングに交わされ3着に敗れた。

その後は、9月27日のオイロパ賞に出走。最後の直線では外から伸びてきたStraightとの叩き合いを制し、同レース隔年制覇を達成した。

次走はオイロパ賞と同じく22年に優勝経験のあるブリーダーズカップ・ターフに狙いを定めた。日本からは前年3着の経験があるシャフリヤールやローシャムパークが参戦していた。レースでは2番手を進み、最後の直線で後続勢を突き放しにかかるが外から強襲してきたローシャムパークとの叩き合いにもつれた。しかし、これをクビ差で凌いでブリーダーズカップ・ターフ2勝目を挙げた。

7歳時(2025年)

7歳初戦は前年同様に2月15日のアミールトロフィーに出走することとなった。ところがレース当日の第1競走(芝1600m)で極端に滑りやすい馬場の影響から落馬事故が発生し、陣営はこの事態を受けてスクラッチ(出走取消)を決断。その後の関係者側からのヒアリングを行った結果、アミールトロフィーを含む当日のアルカイヤン競馬場での開催中止が決定し、アミールトロフィーは代替として翌16日に近隣のアルウクダ競馬場・芝2300mへ変更して実施されるなど混乱が起きた。陣営は翌16日の代替開催も回避する方向とされていたが、一転して出走に踏み切り、連覇を果たした。

競走成績

以下の内容はレーシング・ポスト、JRA-VAN Ver.Worldによる。

血統表

  • 半弟に2024年ジェベルハッタ、マンハッタンステークスの勝ち馬メジャードタイムがいる。
  • 従兄弟に2019年兵庫ゴールドトロフィー勝ち馬のデュープロセスがいる。
  • 祖母の半姉に競走馬としてフランスで重賞2勝、繁殖牝馬としてアサクサデンエン・スウィフトカレント・ヴィクトワールピサを産んだホワイトウォーターアフェアがいる。
  • そのほかの近親に2012年阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬のローブティサージュ。

注釈

脚注

外部リンク

  • 競走馬成績と情報 JBISサーチ、Racing Post

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